レイ・ブラッドベリ「華氏451度」 [BOOK]
"『ハムレット』を知っているという連中の知識にしたところで、例の、〈これ一冊で、あらゆる古典を読破したとおなじ。隣人との会話のため、必須の書物〉と称する重宝な書物につめこまれた1ページ・ダイジェスト版から仕入れたものだ"
レイ・ブラッドベリが好きだっていう人がいて、
短編がいいと薦められてたんだけど、前から気になってたこっちを先に読んでしまった。
この本の重要なキーワードである「焚書(ふんしょ)」とは、
学問や思想を弾圧するための手段として書物を焼却することで、
実際に、秦やナチス・ドイツ等での例がある。
SFだけど、現在の私たちの世界に非常に近い世界で、
冒頭で引用した部分など、現在のこととして読んでも、まったくおかしく感じないと思う。
考えることを避けて、その時間もなくし、行動もできない という状態を、
上からの統制ではなく、自分たちが選び取った形になっているのが鋭い。
どうしても自分に照らし合わせて読むが、ラストに希望が感じられる。
レイ・ブラッドベリが好きだっていう人がいて、
短編がいいと薦められてたんだけど、前から気になってたこっちを先に読んでしまった。
この本の重要なキーワードである「焚書(ふんしょ)」とは、
学問や思想を弾圧するための手段として書物を焼却することで、
実際に、秦やナチス・ドイツ等での例がある。
SFだけど、現在の私たちの世界に非常に近い世界で、
冒頭で引用した部分など、現在のこととして読んでも、まったくおかしく感じないと思う。
考えることを避けて、その時間もなくし、行動もできない という状態を、
上からの統制ではなく、自分たちが選び取った形になっているのが鋭い。
どうしても自分に照らし合わせて読むが、ラストに希望が感じられる。
タグ:SF